狸の偏読日記

偏読者が思い出したように本について語る

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか

 

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)

 

 

 

医者であり植物学者である著者は西洋医学を否定はしていないものの

そこには限界があり彼らが見落としている「心」の働きで病が治った例を多数紹介している。

このような体験談は

自分が健康だと何とも感じないが

自分が本当に生活困難なくらいの怪我や病気に

なったとき、これらを克服したという話がどれほど励みになるかを想像すると

感じ方も変わるだろう。

 

それでも

自己治癒力を高めて大病を克服した

エピソードを

胡散臭いと感じる人もいるかもしれない。

けれど人間の身体にはエラーを見つけ

消去する機能が備わっていることは事実で

我々が知らない間にも異常を正常に変える働きをしてくれている。

それならば身体全体で見たときも自己治癒力を信用するには足りるのではないだろうか。

 

本来、備わった自己治癒力によって

不完全な状態から

本来の位置に戻すことこそ

正しい身体の付き合い方なのだと

治療家よりも患者さんに読んでもらい。

 

 

またね。